——寒山拾得が二人で描かれていることに、ようやく自分なりの解釈を得るも、私は投函された喪中葉書で旧友の母が亡くなったことを知ってしまった。
寺のかまど番をしていた拾得が寒山にその残飯を (more…)
——寒山拾得が二人で描かれていることに、ようやく自分なりの解釈を得るも、私は投函された喪中葉書で旧友の母が亡くなったことを知ってしまった。
寺のかまど番をしていた拾得が寒山にその残飯を (more…)
日本画の伝統である減筆体は、禅の精神と甚だ一致しており、孤絶そのもの。そんな内省の眼が開けているときに、蓄えられてある「豊富な宝」が眼前に広がるのだという (more…)
白く枯れた枝先をジン、白骨化したような幹の一部をシャリといい、神仏まで坐す盆栽という鉢植えを覗き込むと、途端に世界は一変して小千世界に——。力強く断崖をつかむ八方根から枝垂れを伸ばし、その常緑の葉で奔流を涼しげに浴びていたような展示品には (more…)
「狂言を観る会」が五十回の記念ということで、開場を大ホールに移して開催。まあ、前日に催されていた能の舞台を、そのまま流用した形でしたが (more…)
相手のまわしに喰らい付くようにして優位な体勢を作る取り口が、かつての横綱鶴竜を彷彿とさせてきた大関霧島。早くも綱取りとなる来場所を展望しながら、九州場所で優勝した霧島の話ばかりしていたからだろうか。霧島連山へ行ってきたものだと思われ (more…)