「目が合ったら殺されそうだった」と、武隈親方が横綱朝青龍の気迫を回顧した。あの大関豪栄道を持ってしてもこれなのだから、その恐ろしさは計り知れない。覇気なく途中休場した二大関に対して、ご時世には到底通用しない「根性論」まで持ち出して激励した解説者の言葉に鑑みれば、今の力士たちに足りないものが見えてくる (more…)

「目が合ったら殺されそうだった」と、武隈親方が横綱朝青龍の気迫を回顧した。あの大関豪栄道を持ってしてもこれなのだから、その恐ろしさは計り知れない。覇気なく途中休場した二大関に対して、ご時世には到底通用しない「根性論」まで持ち出して激励した解説者の言葉に鑑みれば、今の力士たちに足りないものが見えてくる (more…)
また笑える日が来ることを信じてと、劇的な復活優勝にも関わらず、淡々と振り返った照ノ富士に、相撲道の神髄を見せられた。怪我による大関からの陥落でなめさせられた苦汁や辛酸、それよりも糖尿や内臓疾患での不調は本当に辛かったろう。それでも引退を慰留させた師匠の言葉を信じて (more…)
月刊誌の巻頭特集で、先場所優勝の徳勝龍と元稀勢の里の荒磯親方の同学年対談が掲載されていた。これがとても面白くて、最初はくすくす、ついには声に出して大笑い。巡業先で初めて一緒に飲んだ夜のことを徳勝龍が振り返る。「ラーメン麺抜き」 (more…)
開場前の列で後ろに並んだのは、着物姿の淑女たち。どうせ、お目当てはイケメンの関取だろうと会話に聞き耳を立てれば、やれ呼出がどうの行司がどうのとマニアック!開場後は力士たちの握手会に並ぶではなく、呼出や行司と記念撮影。まったく、大した大相撲ファンだと感心した。確かに、何ごとにも熱くなれないやつはつまらない (more…)
名古屋の諸兄たちは「近鉄」で行けという。近鉄には旅情があるという。
新幹線の切符を払い戻し、まだ見ぬその近鉄の旅情にもだえ、ときめきながらホームで特急を待った。あれがビスタカーか、それともアーバンライナーなのか。列車は寸分の誤差もなく私の前で停車し、運命的な白煙を上げるようにしてドアを開いた (more…)