アナキズムを身近に

アナキズムを身近に

土地の特徴と治水について学ぶ地域防災の講座で、身近な湖の水位がかなりのマイナス値に設定されている意味を改めた。釣り人としては水位上昇を切に望むところだが、その設定値により湖の治水機能は格段と高まる。しかし、顕著になった異常気象にどれだけ耐えられるかを計算すると、心許ない結果になってしまった (more…)

サフィール、小さきものの夢

サフィール、小さきものの夢

なんだか妙に険しい鎖場、やせ尾根、そして激しいアップダウンが続く縦走路で私は思い返していた。今頃は大相撲九州場所、それから阿蘇に祖母山とくれば、黒川・杖立温泉という西日本屈指の名湯を堪能しているはずだった。阿蘇山の噴火により変更した行き先は、どうして丹沢山塊と天城山縦走、伊豆・伊東温泉。あれ、 (more…)

電話で予約

電話で予約

「とにかく古い旅館なので・・・・・・」と、どうして宿泊の予約を受けてくれない。(電話越しだが)一向に首を縦に振ってくれないのは以前にもあった。雫石の鶯宿温泉だったか、それとも津軽の黒石温泉郷だったか。どちらにせよ、本物の湯治場である。食い下がるうちに、だから私の期待は (more…)

猛省するシーズン

猛省するシーズン

菱の葉が重なって繁茂する湖水から、均整の取れた素晴らしい体躯の魚が勢いよく飛び出してきた。熱い夏に弧を描いて応えた釣り竿は抗う魚に追従し、顎をがっちり捕らえた大きなルアーが魚を離さない。水生植物の群生を境にした陸上と水中との力のやり取りは他に類を見ず、魚を掛けてから畦に取り込み再び湖水へと (more…)

夏の思ひ出、三十年目の告白

夏の思ひ出、三十年目の告白

風を追いかけるような日々にどんな意味があったのか。夏の日の風は日没を前に先触れなく止んでいた。それを機に、頂の向こうから湧き出した雲が急いで上空へと昇っていく。けれども風が止んだように、そうしてまたどこかへ消えていくのだろう。

「実は、俺——」 (more…)