阿房自動車の研究

阿房自動車の研究

十万キロ超、十年型落ちの欧州車は鉄屑と認識されているが(そもそも考え方が国産車とは異なり、十万キロで主要部品の交換というサイクルで造られている)、二千四年以降の欧州車は劇的に丈夫になったと聞く(二千四年に欧州で何があったかは知らないが) (more…)

野営の研究

野営の研究

峠を越えると、そこは今も変わらず秘湯の郷だったが、五色温泉はキャンプ場になっていた。オートサイト中心の、サウナまで併設された俗っぽい感じって、どうなんでしょう? でも温泉には入り放題、おまけに安価ということで、躊躇いつつも幕営することにしたのだが (more…)

縄文の研究

縄文の研究

阿武隈川流域にある宮畑遺跡の目玉は、物には魂が宿るとした縄文人が「物を送った儀礼的な場所」をそのまま囲って、保存展示をしている露出展示棟だが、竪穴式住居にも燃やされた形跡が多く残されており、これもまた儀礼的な意味合いがあったのではないかと考えられている (more…)

鬼の研究

鬼の研究

能の舞台となった史跡を訪ねる謡蹟めぐりとは、まさに光を観る、観光かもしれない。全国湯巡り行脚から日本百名山への登山行を経て、いよいよ『謡蹟めぐり』(みちのく篇)を捲っての安達ヶ原だったが、管理する寺院の受付には誰もいなかった。と見せかけて (more…)

極めて重たい習いごと

極めて重たい習いごと

山本則重さんによる狂言の大曲『花子』を鑑賞した。極重習といって、年齢的に精神的に技術的に、高次の段階に達した能楽師でなければ演じることの許されない曲で、後半部の謡いの連続は見るからに「極重」そうなのだが、それはあくまで演者側の問題であり (more…)