熱狂は嘘

熱狂は嘘

『挂甲の武人』の前で群がる人集りを、埴輪のつぶらな瞳が凝視していた。その熱狂は、と言わんばかりに――。

熱狂は嘘だ。先日のETV特集でも半藤一利は最後に「熱狂に気をつけろ」と念を押すように言っていたが、それでも世間は熱狂する。十二分に気を付けていたはずの私も (more…)

第二章、流転

第二章、流転

涅槃像に象られた阿蘇五岳を眼前に、流転を続ける自身に問う。確たる答えを見出すことなく成果を上げることもないおまえは一体何を探し求め、何のために転がり続けている――

しかし、仇野の露消える時なく (more…)

第一回、大峯奥駈道

第一回、大峯奥駈道

どうしようもない自分でも、百も頂に立つうちに「何かが変わるかもしれないよね」と安易な願を懸けて、なんとなく挑戦中の日本百名山。年月をかけてようやく終わりが見えてきたが、今は嬉しさよりも何よりも、残る(残してきた)山の険しさを難儀に (more…)

私はそれを流れに垂らし

私はそれを流れに垂らし

今年の基礎講座も先日で終了。最後に迎えたのは能装束の研究家で、「内面的復元」を目指し活動するというその話に心底驚かされた。養蚕の品種はもちろん、餌もその桑の土壌まで往事に近付けて絹を生産する労力、情熱とはコピーでもレプリカでもない本物の復元 (more…)

後生を掛けるには

後生を掛けるには

オナメは妾、モトメは妻。二人の後生を願い掛けられたという悲しい謂れを持つ後生掛温泉。マグマ溜りのような泉源はその昔と変わらず今もこんこんと、いやボンっボンっドボンと地獄のドラムを叩いて八幡平に湧き上がる (more…)