真砂の坂道を歩いて

真砂の坂道を歩いて

ごっそり残していたのが南アルプスの山々だった。手始めに、比較的穏やかな山容の鳳凰三山を芦安温泉郷から縦走し、名湯奈良田温泉、そして甲州の西山温泉を目指した。

緩い勾配の峠道はとても静かな緑の中にあって、疲労させるどころか体を軽くさせた (more…)

教養の流れに

教養の流れに

「涵之如海 養之如春」これをひたす海のごとき、教養を養えと揮毫したのは會津八一。その隣に展示されていた同人の書「北冥有魚」は荘子だねと、若い頃に分からなかったことが今は分かる。

今年もまたコロナ禍にあって湯田川温泉の孟宗料理を食べ損ねたが (more…)

自由が湧いてあふれる湯

自由が湧いてあふれる湯

「私はまた旅に出た、愚かな旅人として放浪するより外に私の生き方はないのだ」

行乞記にそう残した通り、漂泊の俳人、種田山頭火は旅と酒と温泉を愛した。季語もなければ五七五の韻律にもとらわれないのが山頭火の自由律俳句だが、その自由は憧れて真似できるような「自由」にあらず (more…)

輪行キャンプ旅、それがまにまに

輪行キャンプ旅、それがまにまに

115系弥彦色に揺られながら録り溜めていたラジオを再生した。『民謡沼めぐり』春スペシャルは、酒造り唄特集。酒造りの工程に沿ってその労作唄を紹介する日本酒ファン垂涎の内容だけでなく、アルコール添加(通称アル添)の日本酒と三味線が入る新民謡(シャミ添)には歴史的な (more…)

絶望的な自由を写す

絶望的な自由を写す

そもそも日帰りする旅程ではありませんでした。残雪の山で体力と気力を完全に奪われてしまい、ハイウェイパーキングで朦朧としながら地図を捲るも、復路はまだ「絶望的」な距離を残していました (more…)