支度中につき

支度中につき

そう言えば、この食堂の看板はいつも「支度中」になっている。いままで気に止めたことはあったが、気にしたことはなかった。女性客が帰り際にそのことを忠告するも、わざと掛けてあるのだと店主。知っている人はアナタのように入って来てくれるから、それでいいのだと (more…)

分析書を詠む

分析書を詠む

まるで冬季五輪のリュージュを思わせるような体勢で滑り、秒速で駆け抜けた——。平安貴族ばりに動かない生活で、本格的に足腰が弱ったか。自宅の階段で尻餅をついて、そのまま転げ落ちてしまった。体が痛い!打ち身や傷に効く温泉といえば、鎮静効果も期待される石膏泉や芒硝泉などの硫酸塩泉だ (more…)

湯煙浄土は小銭の極楽

湯煙浄土は小銭の極楽

山は富士、海は瀬戸内、湯は別府——。前回、豊後を訪れたのは、照ノ富士が関脇で初優勝した夏場所だったから、五年ぶりになるのか。(自分史は相撲史で振り返ることができる)

共同浴場の天国である別府なくして、やはり日本の温泉は語れない。中でも鉄輪の (more…)

復興応援ローカル鉄道の旅

復興応援ローカル鉄道の旅

台風の被害により長野原草津口から大前間を繋ぐ代行バスに乗り換えて、ようやく万座鹿沢口に到着した。鉄道各社のフリーきっぷを駆使して、ローカル線を乗り継いで行く冬旅は万座温泉へ。翌日はバスで長野に下り、軽井沢からはしなの鉄道と上田電鉄を乗り継いで別所温泉、北向観音での厄払いにて大願成就。鉄橋の崩落した上田電鉄の路線でも代行バスへの乗り換えを余儀なくされるが (more…)

四十年の挑戦

四十年の挑戦

せいぜいあと——そう言われてから、きっと十数年は経っている。

毎年、立冬を過ぎた頃に母を連れて行く温泉旅行を功徳とし、孝行という名の挑戦であると実践しているのだが、はじめの頃はもう恥ずかしくってたまらなかったのをよく覚えている。電車や車の中で顔を突き合わせるなんてもってのほかで (more…)