豚と名湯

豚と名湯

落ち合った上州人に滞在先を伝えるも、「それどこっスか?」 ――新幹線駅からもっとも近い宿場であり、つげ義春がその寂寥を伝えて半世紀も経つのだが、湯宿温泉は未だに湯宿温泉のままなのだ (more…)

西方浄土から最も遠い国

西方浄土から最も遠い国

「ね、なぜ旅に出るの?」それは苦しいから――ではなく、呼ばれたから来ただけであって。ただ、せっかく来たのだからねと相変わらずの挙動不審を繰り返し、本来の目的を忘れているようにも見受けられますが、文句があるなら金輪際己を呼ぶな。クビ? (more…)

第二章、流転

第二章、流転

涅槃像に象られた阿蘇五岳を眼前に、流転を続ける自身に問う。確たる答えを見出すことなく成果を上げることもないおまえは一体何を探し求め、何のために転がり続けている――

しかし、仇野の露消える時なく (more…)

嘘千八百と百の真

嘘千八百と百の真

復帰の第一声で何を言うかと思ったら、伊藤 耕。「政府は嘘つきです!」

在りし日の素晴らしい演奏会の記憶は今も鮮明に蘇るも、十年経ってまたこれだ。「可能な限り依存度を低減する」からの急展開は、国際情勢に完全便乗した原発再稼働へ。この政治家等は嘘つきというより莫迦なのだろう。慨嘆に堪えないので (more…)