第十九代湯守

第十九代湯守

五十度近い熱い湯を、首の裏側めがけて掛け続けるのが那須名物、その名も「かぶり湯」。常連の客はこのかぶり湯を絶対に欠かさない――。『ふだん着の温泉』というテレビ番組を書籍化した、懐かしい本にそう書いてあったが、今日日の那須温泉鹿の湯では (more…)

ノーバイトノーフィッシュ情報

ノーバイトノーフィッシュ情報

これ以上情報に振り回されないよう、少し前にSNSのアカウントを削除したのだが、遊漁券の販売所を調べようとインターネットに接続した途端、「え、ウソ、こんなのがじゃんじゃん釣れるの?」怒濤の如く溢れてきた虹鱒の放流情報に振り回された (more…)

食塩泉の翻弄

食塩泉の翻弄

小雨の中を駆けて会館に着くと、ちょうど散歩に出ていた秋田犬が帰ってきたところだった。思わず声を上げてしまったのは私ではなく、中年夫婦の夫の方で、そのあまりの可愛さに「このあとの予定は全部キャンセルして、ずっとここにいよう」と (more…)

最大の重荷

最大の重荷

海鼠釉の鮮やかな色合いがとても気に入り、新庄東山焼の酒器を購入したのだが、どういう訳かそれで呑むと美味しくない。器の厚さが燗の温度に影響しているのか、何だかよく分からないのだが、同じ酒を薄い白磁の徳利に注いで呑むと (more…)

在来線信濃路紀行

在来線信濃路紀行

渋温泉は有形文化財の宿、金具屋の予約が取れて、いざ信州へ。寒波は中休みとなり、鉄道も運休になることなく、むしろ絶好の雪景色となった林檎畑の中を走る長野電鉄からは、北信五岳の素晴らしい眺望が。あまりにもきれいで、見事に写真を撮り忘れた (more…)