貧しい生活、豊かな人生

貧しい生活、豊かな人生

西側のミュージシャンたちは次第に商業化し、金持ちになって高級車に乗ったりし、消費社会に取り込まれている。一方、社会主義体制下のバンドは、名声はおろか物質的な豊かさも手にできないが、そうした欲望を絶たれている自分たちの状況の方が、西側の連中より「まし」だと考えていた (more…)

沼への橋がかり

沼への橋がかり

半分(いや、ほとんど)朽ち落ちたような外観の中華料理店で、ラーメンの美味さ、その純朴さに感動を覚えたところで、すぐ隣りにあった本棚を何気なく覗くと、まさかの鈴木大拙——。歎異抄があり、西田幾多郎までを本棚に取り揃えた町の中華料理店(ほとんど朽ちている)。震える手でその鈴木大拙の本を取り、ラーメンを啜りながら項を捲る—— (more…)

赤毛のアンとパンクロック

赤毛のアンとパンクロック

名著を読み解く人気番組に「赤毛のアン」ついにきたー!さっそく近所の書店で番組のテキストを探すも既に売り切れ。もしやと文庫本の書棚を探すも、やはりオリジナルである村岡花子訳は売り切れ。思うことはみな同じようで、だよね、やっぱりアンが好き!プリンスエドワード島の風光明媚な自然の中で、アンとアヴォンリーの人々とが引き起こす愉快な (more…)

獄中死、完全なる脱獄へ

獄中死、完全なる脱獄へ

伝説のロッカー、獄中死—— 伊藤 耕さんの訃報をまさかヤフーニュースで知ることになるなんて、思いも寄りませんでした。

記事のコメント欄には当然のように誰?とか、伝説?とかが故人を偲ぶコメントよりも多く見られましたが、いやいやいや。本物というのはやっぱり、知る人ぞ知る——にある。なんでもそんな気がします。トップニュースにした記者はきっと葛藤しながらも、獄中死という脱獄、すなわち完全なる自由がついに歌われたことを世間に (more…)