人生即遍路、巻第七

人生即遍路、巻第七

明けぬうちに、混沌の遍路宿から逃げ出して一人。いや、同行二人で、第二十七番札所の竹林山神峯寺に登る。真っ縦と呼ばれる直登の山道は、土佐路の「遍路ころがし」とされ、難所で知られるが、親から貰った二本の脚が、奇跡的にも、ちゃんと働く者を (more…)

人生即遍路、巻第六

人生即遍路、巻第六

室戸岬で方向を変えて、土佐湾を臨む。台風の面影は、そもそもあったのだろうかというほどに、穏やかな内浦が常態として燦めいていた。早朝から集落の中を通る遍路道を歩いていたが、人の姿が見られない。洗濯物があり、炊事の音がするので営みは見えるが、色褪せた布地に溌剌とした (more…)

人生即遍路、巻第五

人生即遍路、巻第五

四国霊場第二十四番、室戸山最御崎寺を目指すため、阿波徳島に戻ってきた。台風発生の中、それでも室戸岬へ歩いていくと、強い決心を固めて訪れると、不思議なことに台風は逸れていったが、両国橋の上で妙な女に話しかけられた。「もしかして、お遍路ですか?」 (more…)