また一人で遍路を歩いていくも、寂しいなどということはない。時折こうして、宗論を吹っ掛けてくる、法華経の徒が登場したりするからだ。
「俺、嫌われてんの。なんでか分かる?」 (more…)
また一人で遍路を歩いていくも、寂しいなどということはない。時折こうして、宗論を吹っ掛けてくる、法華経の徒が登場したりするからだ。
「俺、嫌われてんの。なんでか分かる?」 (more…)
「あれが桂浜ですよ。浦戸湾に掛かるのが浦戸大橋。なかなか高くて恐いのもありますが、道が狭くて、歩きでも自転車なんかでも、非常に恐いんです」 (more…)
明けぬうちに、混沌の遍路宿から逃げ出して一人。いや、同行二人で、第二十七番札所の竹林山神峯寺に登る。真っ縦と呼ばれる直登の山道は、土佐路の「遍路ころがし」とされ、難所で知られるが、親から貰った二本の脚が、奇跡的にも、ちゃんと働く者を (more…)
室戸岬で方向を変えて、土佐湾を臨む。台風の面影は、そもそもあったのだろうかというほどに、穏やかな内浦が常態として燦めいていた。早朝から集落の中を通る遍路道を歩いていたが、人の姿が見られない。洗濯物があり、炊事の音がするので営みは見えるが、色褪せた布地に溌剌とした (more…)
四国霊場第二十四番、室戸山最御崎寺を目指すため、阿波徳島に戻ってきた。台風発生の中、それでも室戸岬へ歩いていくと、強い決心を固めて訪れると、不思議なことに台風は逸れていったが、両国橋の上で妙な女に話しかけられた。「もしかして、お遍路ですか?」 (more…)