隣家のボンは引き籠もりだが、私にはそういった事情もなく、母親なんかも一応は元気で、私自身も他に求めるものが随分と少なくなってきた。また怨憎会苦などに悩まされるでもなく、むしろ騰騰任運を識ったかもしれぬ今、即ち此処で立ち上がる生を感じているのだとすれば、なるほどこれが解脱 (more…)
隣家のボンは引き籠もりだが、私にはそういった事情もなく、母親なんかも一応は元気で、私自身も他に求めるものが随分と少なくなってきた。また怨憎会苦などに悩まされるでもなく、むしろ騰騰任運を識ったかもしれぬ今、即ち此処で立ち上がる生を感じているのだとすれば、なるほどこれが解脱 (more…)
BS時代劇「浮浪雲」の新之助が、「アンという名の少女」のアンに比肩するほどの新之助で、雲もカメさんも見慣れると中々良いではないか。蔵書の奥に埋もれていた浮浪雲のコミック本、ついでにCDやEP盤なんかも救出しようと棚を新調した。レコード店で。家具を (more…)
大行列に嫌気が差し、天を仰ぐようにして見上げた視線が、上階の常設展示入口の方にあった、彫刻の後ろ姿をとらえた。ああ、あれは絶対に佐藤忠良だと、随分遠くから、しかも後ろ姿から分かるのだから凄まじい。『若い女、シャツ』福島の県立美術館は初めてではなく、福島駅周辺には (more…)
氷見線は寒ブリを食べに行ったときに乗車したが、大牧温泉には城端線ではなく、新高岡から路線バスを利用していた。昔の自分に逢うことが出来たら、叱ってやりたいと今はそう思う。高岡の駅でぶるるんと唸り声を上げていた国鉄キハ40系のタラコ色を見ると (more…)
長く携わってきた仕事が、この年度末でようやく終了。その仕事の最初に付けられた若者が、結構な阿房で、「持って二日」というのが大方の予想だったが、最後まで残った二人のうちの一人となっていた。私は相当気に掛けてきたのだが、本人は別段気にすることもないようで (more…)