手痛い停滞 壱

手痛い停滞 壱

一日も雨に降られることなく、外壁の塗装工事が無事完工。職工さんには大変な仕事となってしまったが、施主としては幸運に恵まれた。ありがとうございます、暑い中ご苦労様でしたピカピカです家と心から労うも、なんだか引きつった顔で受けられたのは誤解だと (more…)

人形だから典型を描ける

人形だから典型を描ける

東西の要衝、南信州飯田と言えば人形劇の町、の前に腹ごしらえ。元力士の営む食堂には貼り紙が貼られており、なになに、本日大相撲初日につき汁物は塩ちゃんことな! おお、やったー、妙に得した感じで早くも満腹って、飯田まで来たのならそのまま名古屋場所へ (more…)

版画ファン、船を待つ

版画ファン、船を待つ

すっかり離島ファンとなっていたところに、渡りの船が出た。喜び勇んで乗船するも、月曜日だったことをすっかり忘れていた。版画村美術館は休館日で、力なくレンタカーを走らせていると、海岸端の小さな集落に出た。屋外版画美術館として人家の壁面に (more…)

北の果てで胸のざわめき

北の果てで胸のざわめき

本州に集中的な強い雨が降る中、北の果ての島はまるで南国のような好天で、おまけに世界の虹の発生源となっていた。屋久島の宮之浦岳は洋上のアルプスと称されるが、利尻島は一つの島がそのまま富士の峰で、日本百名山中の名山が洋上に屹立していた (more…)

最新式、古典の照らし方

最新式、古典の照らし方

怒りや悲しみを持った般若よりも、難しいのは純粋な登場人物を演じること。だから能では自然景観の描写が謡われるのだと、初回ゲストの能楽師が応えてくれた。舞台上に風景を立ち上がらせることが出来た観客は、なるほどそこに純粋を見ていたのだ。そも、なぜ山河や (more…)