復興応援ローカル鉄道の旅

復興応援ローカル鉄道の旅

台風の被害により長野原草津口から大前間を繋ぐ代行バスに乗り換えて、ようやく万座鹿沢口に到着した。鉄道各社のフリーきっぷを駆使して、ローカル線を乗り継いで行く冬旅は万座温泉へ。翌日はバスで長野に下り、軽井沢からはしなの鉄道と上田電鉄を乗り継いで別所温泉、北向観音での厄払いにて大願成就。鉄橋の崩落した上田電鉄の路線でも代行バスへの乗り換えを余儀なくされるが (more…)

四十年の挑戦

四十年の挑戦

せいぜいあと——そう言われてから、きっと十数年は経っている。

毎年、立冬を過ぎた頃に母を連れて行く温泉旅行を功徳とし、孝行という名の挑戦であると実践しているのだが、はじめの頃はもう恥ずかしくってたまらなかったのをよく覚えている。電車や車の中で顔を突き合わせるなんてもってのほかで (more…)

山陰古湯巡り

山陰古湯巡り

往事を偲ばせる写真が町の所々に飾られていたが、小さな港町である岩見の温泉津温泉は、今日も静かなままで夕焼けに染まるのだろう。写真の中と変わらぬ静けさを今に閉じ込めていた山陰屈指の薬湯は、温泉津と書いてゆのつと読む。妙好人、角を生やした浅原才市の銅像が微笑み合掌するその先に、火の出るような熱い湯はあった。共同湯、元湯泉薬湯で温泉ファン(とくに熱湯を好む)が (more…)

天城を越えて

天城を越えて

春めいてきて心も弾み、靴を履き替えるように自動車のホイールを履き替えることにした。今春のポンコツ・ベンツには、これを履かせようか、それともあれを履かせようか。実家の収納という収納に隠されているホイール群の中で楽しく迷うと、欧州車の最大の面倒である「ボルト」にまた悩まされた。太さにネジ山、テーパの形状と、細かい違いがある上に数十ミリというスペーサーを挟むので (more…)

熊野本宮の湯

熊野本宮の湯

熊野三千六百峰の連なる山々がひとたび深い霧の中に包まれると、森は静寂の道を細く長く開き、それが別の入口に続いているかのように思わせた。

多くの自然景が残された紀伊山地で崇拝される神々は樹木や巨岩、滝などにとどまらず、熊野三山の本宮には阿弥陀如来、新宮に薬師如来、那智は千手観音が鎮まるという神仏習合で (more…)