信仰の山、嘘と告白の自炊宿

信仰の山、嘘と告白の自炊宿

約束の時間になっても友は来ず、連絡もない——。

北アルプス登山に向けてのトレーニングで、今回は出羽三山、信仰の山である月山を選んだ。肘折温泉から登り、途中の避難小屋で一泊。翌日に山頂で参拝を済ませて、麓の月山志津温泉に降りるという長い道程。当日は未明の出発を強いられていた (more…)

みちのくの混浴

みちのくの混浴

やっぱりいい湯だと、黒湯温泉でいつになく浮かれ気味。鼻歌交じりで茅葺きの自炊棟を曲がると、おおお!すごいカワイイ子が!思わず二度見して、三度見で見抜いた。これは堅気じゃないなと。おおお!しかも、混浴風呂の方へと向かって行くではないか—— (more…)

飛騨路で憂う

飛騨路で憂う

今年もAMラジオから「夏休み子ども科学電話相談」が聞こえてきた。子どもたちの疑問の中には、本質を問い出すような鋭い視点から考察されたものがとても多く、思わず聞き入ってしまう。的確に答えていく先生方の豊富な知識もさることながら、かなりネイティブな関西弁(京都弁?)を (more…)

お湯の誤り

お湯の誤り

未だ雪渓が残る緊張のトラバース。急斜面を横断する路ですれ違った初老の男性が背負っていたのは、バックパックではなくナップサックで(いや、あれは巾着袋か)、片手にはウォルターウェストンから貰ったような木製のピッケルを携えていた。おおお!あの方は、漁労長ではないか——! (more…)

奥鬼怒温泉の野犬

奥鬼怒温泉の野犬

奥鬼怒温泉へと続く渓流沿いの遊歩道は、いきなり勾配を急にして、本格的な登山道を期待させるも、すぐに平坦な道へと戻る。初夏の渓の爽やかな風が森を抜けていったが、太公望たちが垂らした釣り糸に、強く後ろ髪を引かれていた。釣り竿は持たずに、手拭いとおにぎりを持ってきた自らを (more…)