冗談みたいな芸術品

谷川岳の一ノ倉沢がモルゲンロートに染まっていた。アルプスや富士の雄大な峰もさることながら、旅情を滲ませた鉄道もいいねと書店のカレンダーコーナを見て回っていると、おおお!「壇蜜カレンダー2019」の前でしばらく動けなくなった。

鋭い視線にようやく金縛りを解かれると、軽蔑に似た軽蔑視を送っていた女学生は自分の子供でもおかしくないほどの年齢か。これは芸術です!と視線だけやり返して、そそくさとコーナーを出た。が、再び振り返ってみては、おおお!また目が離せなくなっていた。

いやはや、2019年の蜜さんは特に美しい。齢を重ねてようやく芸術というものが分かってきた。ような気がする。

ほとんど投げ売りされていたカールソンを履いてみる。どうしてしっくりくるから不思議

ほとんど投げ売りされていたカールソンはOZ製で、なんだろう、どうしてそれがカッコ悪いように思ってしまうのか。ロリンザーやらカールソンという代表的メルセデスチューナーに思わせるのが、まずもってジャパニーズローライダーのカスタムカー、平たく言えば「ヤンキー車のフォルム」だからだろう。それでも意を決してカールソンを履かせてみると、どうしてしっくりくるから、なんとも不思議であった。

リムジンからブーメランアンテナまで引っ剥がしてきたメキシコ人とは違い、模倣という名にカスタムを定義したジャパニーズのそれ。移り行く時代のトレンドにも流されず、ひたすらジャーマンカーを追いかけた信念とは、はるか孤高のものだったのではないか。

はじめてのロードスターはメルセデスベンツ。冗談みたいなモデルでも、ワーゲンやアウディで出来たことがメルセデスでは不正解になることを知った。やはり、疑問を持って興味を広げると知らない世界が見えてくる。

冗談みたいなプーオンエアー。た、楽しい

市場価格の落ちきったミッド’90sの自動車を乗り換える楽しさに見出した。さっそく探し始めたBMWはE36。一度でもその毒牙にかかった者の宿命なのだろう、夢枕にE36が立った。E36にはノッチドハッチバック、コンパクトがあったじゃないか——!いわゆるCセグメントに分類される冗談みたいなモデルだが、リアには10Jのワイドリムを納めることができる羊の皮を被ったオオカミ(ホントか?!)。そして、BMWの黄色はダカールイエロー・・・・・・。

芸術はどこにあるのか——。それはきっと、冗談みたいなところに隠されている。ような気がする。