古湯を行く

古湯を行く

熱海で伊東線に乗り換えた。まばゆい程の相模の海の照り返しに戸惑った—— とは手にしていた紀行文の通りで、一月とは思えないほどの暖かな陽に照らされた相模湾は本当に輝いていた。風光明媚な半島は年間を通して安定した気候で夏は避暑、冬は避寒の地として旅人を呼び寄せる。干物をはじめとした海産物が地の物で、静岡酵母を開発する酒どころであるばかりか (more…)

土俵祭と相撲塾

土俵祭と相撲塾

一月場所を目前にして発覚した立行司による不祥事はこれまた、その内容がなんとも。。場所開催の前日に行われた土俵祭を観てきたが、祭主を努めたのは式守伊之助ではなく三役格の式守勘太夫だった。張りのあるその独特の太い声で祝詞は読み上げられ、立行司の不在という土俵祭ではあったが滞りなく執り行われた。 (more…)

魚釣りはもっと愉しくなる

魚釣りはもっと愉しくなる

夜半に訪れた救急外来の待合室には、想像していたよりもずっと重たい空気が流れていました。青い顔で診察を待つ患者の横で呼ばれると、なんだかとても申し訳ない気持ちに——。受付を兼務する若い看護師がその場で一度、確認すると言い出しました。ゎー、生きたままついてるの初めてみたー。

両手でシャツを上げて晩酌後のぽっこりお腹を披露すると、歓声を浴びたマダニは (more…)

横綱の矜持

横綱の矜持

隅田川を渡っていたときに思い出し、来年のカレンダーを買いに平日の国技館に立ち寄りました。残念ながら、すでに日馬富士のパネルは撤去されており、不本意な形で並んでいた三体の横綱パネル。その淋しさというのは、やはりなんとも。。思わずパネルの前で立ち尽くしていると、スーツ姿の錦島親方(元朝赤龍)が協会の出入り口から出てきました——。「親方っ!」思わず求めてしまった握手に、急いでいたようでしたが、立ち止まって (more…)

想像力の源流へ

想像力の源流へ

歳の近い弟のように思っていたバンド仲間が、結婚の報告に訪ねてくれました。嬉しい限りでしたが、どうやら現在の生業の方は充実感に乏しいらしく、未だに捨てきれない野心などを燻らせては、成功へのこだわりを口にしました。誰かと何かを比べても詮無いことで、本当に欲しいものは見えてきません。そんなことはすぐにやめて、奥さんを愛しなさいよと、秋の休暇「第二弾」の取得に成功した窓際の成功者は (more…)